2008年09月13日

連載「恋」第3回

母の秘密を知ることは怖い気にも成ったが文箱の「恋文」と書かれた
紙に子供として何故か無性に腹が立っていた。
手紙を手に取り中身を読んででみる事にした。
男性からの手紙は母の悩みに対して回答している文面で
どこから見ても「恋文」とは言い切れないと思った。

男性の悩み回答に私は、はっとした、「あれ!これって私の悩みじゃ
なかったの」私は他の手紙も読んだ、手の震がとまらなかった。
母は私に成りきって相手に相談をしている。
嫌だお母さんは私に成りきって男性に相談していたんだ
あの母が何故こんな事をしていたのだろう、母のことを知らなさ過ぎ
た自分にも腹が立っていくのを抑えるのに必死だった。
それにしてもいつの頃からだろうと思ったから日付けを見てみる事に
した。

手紙は約60通はあった。男性は母の相談を真剣に受け止めて
答えていた。私はいつか母から夫の事で悩んでいた頃に
アドバイスをしてくれた事があったことを思い出した。
あれは、10年以上も前の父がまだ元気だった頃だったと
手紙にはまさに夫へのアドバイスが丁寧に書かれていたのです。
「お母さん、酷いよ」こんな事していたなんて。やがて、
何通めかの手紙に「刑務所」の文字が・・・ぎくっとして
私は文箱の中へ手紙を戻し、下の居間へ下りて行った。
母がこんな事をして暮らしていたと思ったらと思うと何も知らない
母の人生を思っていた          つづく
ラベル: 刑務所 人生
posted by 桂のたまご at 14:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。