2009年06月21日

「貧乏神さん僕を嫌いに成ってくれませんか」第2回

僕にとって中学時代も貧乏は恥ずかしと思ったが
今の自分を知らなかったから仕方ない話です。勉強が
好きな僕は、授業中は最高に幸せだった
あの時間さえ来なければ、中学時代は楽しかったと思う

それが、お弁当の時間だった。
お弁当の中には、パンの耳だけしか入ってなかったからだ。
どんなにお腹が空いてても嬉しくなかった。

パンの耳は朝、母が近くのパン屋でただでもらって来る。
味噌をつけて食べるのが朝ご飯で、残ったパンの耳を
軽くフライパンで炒めてくれたのが
弁当箱の中に入る。
僕は弁当のフタで隠しながらパンの耳を食べた。見られたく
無かったのだ。
大人に成ってから知った事だが、弁当の中身皆知ってたよって
偶然であったクラスメートに聞かされた。

クラスの誰も気付かない振りをしてくれていたんだと
今になってみると思う。
いじめも僕はされなかった。勉強はクラスで上位だったし
一度は表彰もされた、嬉しい思いでもあった。
それが中学3年に成った2学期の終わる頃だった。

僕は学校から家に帰り、仕事に出ている母を勉強しながら
待っていた。その日は外がすでに暗くなっても
母は帰って来なかったのです。
その時以来、僕は一度も母とは会うことなく母方の
親戚の家に引き取られていった。パンの耳を食べる事も
無くなった。                   つづく
posted by 桂のたまご at 19:17 | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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