2009年08月28日

「貧乏神さん僕を嫌いに成ってくれませんか」第11回

「あなた、何大声出してるの、こんな深夜に・・・」妻が僕の
背中の後ろで驚いたように言ったので慌ててしまった。
「何でもないゴキブリにびっくりして悪い悪い」
そう言って妻と部屋に戻った。

「さあ寝よう」そう言いながら僕の手には小人爺さんが
苦しそうな声を上げているのが聞こえていたが
妻には気付かれてなんだと思ってほっとしてた。
妻が眠りに入ったのを確認すると

僕は再び洗面所に戻って小人爺さんを手から離してやった。
「何をしやがるんでい、死ぬのかと思った
残念俺様は命事態がないのでさぁ」と笑って僕を見た。
「俺様も年かな人間なんぞに捕まえられるとは」
僕は小人爺さんに聞いてみた
「お前2年以上も出てこなかったのに何で出て来たんだよ」

「あんたの幸せそうな顔を見たかっただけでさぁ」
僕がそんな嘘にだまされるとでも思う物かとにらみ付けると
「嘘じゃないでさぁ」
「夢の事も俺様には何の関係もないすから。
お祝いの一言でも言いたいと出てきやしたのにがっかりでさぁ」
意外と神妙にしている姿に僕はうっかり騙されかけたが
違う絶対こいつは僕を僕の幸せの邪魔をしに
やって来たに間違いないと思った。

「あんたも俺様の心が読めるみたいだなぁ、
俺様の仕事は貧乏神ってことで、ちゃんと仕事したいんでやんす」
僕は絶望的な気持ちに成ってしまった。
小人爺さんと話す気がなくなり部屋に戻って
布団を頭までかぶって寝た。
その日から僕は不幸へと向かうことに成っていった    つづく
posted by 桂のたまご at 06:38 | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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