2009年10月15日

「貧乏神さん僕を嫌いに成ってくれませんか」第14回

人生という物はマラソンだといった人がいたが僕の思いは
違ってた。
あっという間にここまで来てしまったと言うことだ。
100b走とは言わないが
長くは感じることなくが正しいと思った。

娘と思っていた送られてきていた写真の本人は
実は別れた妻の姉の娘だったことが
娘本人から携帯のメールでいきなり知らせてきた。
年は16歳で「自分を利用している大人達に嫌気が差しただから
養育費は送ることないよ」

「おっちゃん騙されてるからね」
バイバイ!
僕は騙されて居つづけていたかった思いもあったので
それは寂しいと感じた。
だが娘が深く傷ついていたのならこれで良かったと思った。
以来写真も養育費の請求もなくなって
自分を奮い立たせていた我慢という物が
音を立てて崩れていくのが聞こえるようだった。

以来僕は働くことを止めた。
ホームレスの一人になって、中々のビニールハウスは
快適に感じるように成っていた。
食べることには意外と何とかなる物だと言うことも
知る。働き者で親切なホームレスが今の僕の面倒を見てくれているの
だ。
お互い寂しい物同士だから一人は成りたくないから
一緒にいるそんな関係だ。
小人爺さんにはあれ以来一度も僕の前に
現れなくなってしまって「ここまで落ちた人間には
貧乏神まで見放すのかと」銀杏の木の根っこに寝転がって
つぶやいていた。間もなく銀杏の実が落ちる寒い冬が
近づいてきていた。                  つづく
posted by 桂のたまご at 11:00 | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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