2009年11月13日

「毛糸物語」1

「わあ綺麗な毛糸ね、私これに決めた」ある毛糸店に来た
人間が買っていた毛糸・・・・
閉店時間になり、店の電気が消され
誰もいなくなった夜、


シクシクと泣く声が暗い店内に悲しく響きました。
「母さんがいなくなったよ」女の子の毛糸の母さんが
買われていったのだ。
別れ際、母さんが言った「良いかい、別れが来たね
お前も姉さんだって、父さんだって、必ず別れが来るんだよ
だから泣いたりしちゃ駄目、
買ってもらったら誰からも羨まれる姿にしてもらうんだよ」

「母さんといつかどこかで会えると母さんは
信じてるからね」「嫌だ母さん行かないで」私は店から出て行く
母さんに叫んだが、母さんの声はもう聞こえては
来なかった。
私は悲しくて泣いてしまてる。又会えるのかな?
「父さん本当」と聞くと「ああ!母さんが一度でも
嘘を言ったことがあったかな」

私は父さんの言葉を聞いても涙が止まらなかった、すると、
姉さんが、「私達だって明日にも人間に買われて行くんだ。
売れ残ってこの店の倉庫の中に一生閉じこめられるのは
絶対嫌だからさ、買ってもらわないと駄目」そうだと私も思った。
次の日、姉さんが買われていった。又次の日父さんと別れが来た

気付けば私は1ヶ月が経ったというのに
まだ店の中にひとりぼっちに成っていた、まさか倉庫に
一生なんて嫌だよ!そして・・・
3ヶ月が経った冷たい雨の日だった、店に
年老いた婦人が私を手に取って「これ下さいなと」
いってくれた!「やった!良かった」
手提げ袋の中に私は入れられ初めて店以外の場所へと
向かっていった。                  つづく
posted by 桂のたまご at 13:29 | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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