2011年01月24日

「無音」5

世間の感心は未だに続いていたが、刑事さんの話からは犯人への手がかりに
苦戦しているのが伝わるように成ってきていた。
母の男性関係に対して
よくよく調べましたがどうやら違っていたと今更言ってきた。

私は腹が立った。
こんなに母を侮辱する情報を報道に流したくせに何言ってるのと
悔しさで当分刑事さんの訪問は断った。

テレビでは犯人逮捕が暗礁に乗り上げていると言って
警察の初動捜査批判に終始しているだけだった。
私に犯人に対して 警察に対しての心境を聞きたいといファックスが
各局から新聞からも送られて来てる。
そんな質問に一切答えるつもりなど無かった。
私が思ってることは

犯人が今私の事をどう思っているのかと言うこと・・・私を知っている人?
理由はなかったが直感はそうだと言っている。
机の引き出しから離婚届の用紙を出し見直してみた。
確かに両親の筆跡だった、日付は事件当日の前日に成っていた。
変だと私は気付く、前日には
来年の私の成人式には家族で両親が結婚前に通っていたレストランで
食事すると嬉しそうに 恋愛時代の恥ずかしい話を照れながら
私と妹に言ってたからだ。
両親が離婚なんてあり得ないと確信した。

もしこの離婚届けが犯人に脅迫を受けながら書かされたとすれば
納得がいく。離婚用紙は誰でも手に入るし
何より私が疑問だったのが殺害方法だった。
父と妹は手脚を縛られ心臓を文化包丁で一突きなのに対して
母は手脚を縛られていたが、何故か心臓をよけて刺し傷が17箇所も合った。
つまり母は苦し見ながら死んでいった事に成る。
犯人の標的は“母”に違いない。
私は自分の力で警察に頼らず この憎むべき犯人を探し出すと決意をした。  続く 
posted by 桂のたまご at 09:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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