2011年02月04日

「無音」9

私はあの親子の事があれ以来になり出していたが。新しい情報もなく
事件の解決は出来るんだろうかと思っている内に
早いものです
49日法要がやって来た。
青森からは叔母夫婦と甥の二人も来てくれて嬉しかった。

母の過去の事や娘がいたことも、ここへその娘が息子と線香を上げに来た事も
叔母達には話さなかった。話せなかったが本音・・・
これから先の話も出た、青森へ帰って来ればと言ってくれた。
嬉しかったが、私はここをまだ離れる気がない事を納得して貰った。

父の昔話、母の話、妹の事など話したが・・・犯人の事が未だに
不明の為か、悲しい49日法要と成った。
次の日、叔母家族は仕事もあり、私を心配しながら帰って行きました。
独りぼっちを実感した日だった。

ここは閑静な住宅地、彼女は会社役員の夫と少年の三人で優雅な生活をしていた。
夫は仕事人間、彼女の母と別れてからの人生がどうだったか
夫にさえも何も話してないようだった。
少年は中学2年。無口でも友達は何人かはいたが
積極的に友達を誘って遊びに行く感じの子では無いようだった。

夫は朝食も一人で食べ仕事に出かけていく、「行ってらっしゃい」彼女の嬉しそうな
顔。彼女は少年のために朝食を作る
「出来たよ」と少年を呼ぶ。お互い黙ったまま食べる
奇妙な光景だ。「ごちそうさま」と言うと又自分の部屋へ戻る。
学校へ行くまでの時間を一人部屋の中で待つ
彼女を部屋に入れない鍵を掛けて学校へ・・・
とにかく彼女との仲は普通ではないようだ、彼女は異常なほどの綺麗好きで
キッチンの回りを、歯ブラシを使い細かい箇所もピカピカに磨いてる。
そこは私の母に遺伝していると思われた。

少年が学校から帰宅すると部屋に入る前に彼女が声を掛けてきた。
「どうだった、あの人が母さんの義理の妹似てた」「よく見なかったから
分からん」そう言うと部屋に入ると鍵を掛ける音が冷たく廊下に響いてた。
変な親子です。私の知らないこの親子の秘密が
事件に繋がっていた事を私は知らなかった。                  続く

posted by 桂のたまご at 09:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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