2011年02月13日

「無音」10

少年の部屋の中は、12歳の中学生とは思えない 整然としているゴミの無い
生活感がそこには無かった。
少年は彼女の息子じゃなく 離婚した夫と妻の子。

彼女は 少年に「あんたさ母親に見捨てられたんだからね」とその頃
母恋しさに彼女を睨んでた
まだ5歳の少年に彼女は意地悪く言ったという
「おばさんも母に捨てられたから、あんたと同じだ」
似たものどうしたね仲良くやっていこう。

お父さんの前だけ「お母さん」って言ったらいいよ。
条件あるけどね。
そんな目でおばさんを見ない、捨てた母親の事は忘れるいいね。
二人はこんな状態のまま7年間暮らしてきた。

中学に成った時、父が少年に携帯電話を持たせてくれた。
嬉しかった。
少年は部屋の中で実母に連絡した。
母と子はずっと繋がっていた外で度々会ってた。
彼女に知られないように十分気を付けながら・・・・

母は携帯に友達の名前で番号登録したほうがあの人に見られても
安心だからそうするようにと言われたとおりにしておいた。
少年は彼女から暴力を受けていたが決して母には打ち明けられずに一人
悩んでいた。
それでも 少年は母に言った。

「母さん、僕を引き取れない」その時は彼女の暴力がエスカレートしてきて
このままだと、彼女に殺されると思ったからだった。
しかし、「ごめん」母は泣いて 「このまま会うだけでお願い」と母の言葉で
あきらめる。
少年は、手にカッターを使って傷を付け始める
父に助けを求めたいと思ったからだ。
毎日少しずつ傷を増やしていった。(お願い父さん気づいて)と
願った。気づいたのは父ではなく 彼女だった。
父とは 会わせないように食事も一緒に出来なくしてきた。

少年がお風呂に入っていた時だった
彼女が突然、裸で入ってきた。少年は呆然と彼女の裸を
見てしまった。
「父さんに私の事を知らせるつもりなの」
少年は、彼女の裸を見た衝撃が大きくて
心臓がどくどくと鳴る音を悲しいほどに感じてしまっていた。

そんな少年の心を知ってか少年に自分の裸体を絵に描いてとせがむようになる。
暴力よりも 少年には絶えられない物と成っていく・・・
「あんた、あげても良いんだよ、してみたいだろう」
「出て行け!」少年は自分が彼女の誘惑から必死で逃げるしか無い
日々に疲れ果てていくのだった・・・                 続く



posted by 桂のたまご at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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