2011年03月09日

「無音」14

彼女からのメールはあれ以来、来なくなった。もう会うことも無いだろうと
私は携帯から彼女の登録を消した。
母と例え血のつながりがある姉、そんな感情は微塵も会っても
思わなかったし、

会った事でむしろ関わりを持ちたくないと気持ちが拒絶した。
職場では、半年が経ち事件の事で私に特別な気遣いも薄れていき、
私は良かったと感じてる。
犯人を自分の力で探そうとドラマのように思ったが

現実はドラマとは違って
簡単ではなかったが、警察からの報告も月に一度だけ刑事さんが
報告に来る。それも、事件の担当していた刑事さんが移動に成って
新たに担当になった刑事さんが
「手がかりない」と仏壇に手を合わせに来るだけとなっていた。

私が犯人に辿り着ける事なんてあるのだろうかと
あきらめる気持ちにも成ったが、私は残酷な殺人犯の顔だけは一日も早く
見たい。
その思いは日に日に増していくのでした。

事件を担当していた刑事さんが「怨恨の可能性は捨てきれない。
一人でも家族と関わってた人から調べる。
根気が要るので時間を下さい」と言っていた言葉を思い出してはっとした。
彼女は事件が起きて現れた関係者に成るじゃないと気付いた。
しまった。消去するんじゃなかった。
母の残したメモに番号があった事を思い出すと
私は 迷う事無く友達に頼み電話をしてもら事にした。

彼女の番号を消去したことが知られたくないから私は新たな携帯に買い換えた。
友達には適当な言い訳をしてもらった。
私から彼女にメールを入れた、「疲れていて返事も出来なかった事を
お詫びします。出来ればTさんの家へ行っても良いですか?Tって使うことは無い筈だったのに・・
メールは直ぐに返ってきた。「K是非来てください」住所が書き込まれていた。
千代田区に彼女の家はあった。
自然が東京では残っている数少ない場所で
彼女の家はその中でも一段と自然に囲まれた立派な家。戸惑う・・・

彼女はピンクのフリルの付いた少女のような服で私を迎えてくれた。
これまで2度会った彼女とは別人?
2匹小型犬を抱きかかえて満面の笑み。私は逆に緊張が頂点に達してる!
彼女との闘いのこれが始まりでした。                続く


posted by 桂のたまご at 09:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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