2011年06月09日

「塀の中」

日本社会は仕事のない人らで溢れてしまっていた。
おとなしい日本人にも政府への不満から 暴動が起きかねない状態になろうとしていた。
僕は 間もなく40才になろうとしていたが最近働いていた工場を首になって
無職者に成ってしまっていた

そこに 政府から新たな雇用策が発表された。
知能犯罪者に変わって無能者が 変わって刑務所に入るという新たな仕事だ
僕は迷うことなく応募した。
時給1万円 単純作業をして
知能犯の刑期まで塀の中で過ごすという
  
                  
知能犯は 今後2年間は国の為に特別な場所で優れた知能を生かすという。
僕は仕事もなく借金を抱えて美味しい仕事だと思った
何と運良く?採用されたのだ。
僕はこれは今までで一番楽な仕事と思った。

2年間で借金も返済できて 貯金も貯まると頭の中で
計算してはほくそ笑んでしまってた。やがて指定された場所へ向かうと
すでに車が待ってた。車に乗ると刑務所の中へ入っていった。
僕は 犯罪者として塀の中の住人と成っていった。
規則正しい生活、他の犯罪者とは俺は違うと言い聞かせながら
真面目に勤めを果たして2年があっという間に終わった 
思ってたよりも早かったなと間もなく出所出来る知らせを待ったが
一向に出所出来なかった。
僕は 刑務官に「所長さんに話があると会いたいと」言った。

刑務官は「分かった」と言って暫くして僕を所長室へと
案内してくれた。
「所長さん 約束の仕事の2年が過ぎたので出してください」そう言うと
所長さんは 普通に驚くことを僕に言った・・・

「君の変わりに成った知能犯が殺人を犯してしまってね
死刑判決がきょう高裁で下ったんだよ」
それはどう言う事かと僕は恐る恐る聞いた、
「そう残念だが君はきょうから死刑囚に成った」
僕は 独房に入れられ 幾ら叫んでも誰の声なくただ死刑執行の日を震えながら
待つだけの毎日と成ってしまった。「俺は彼奴じゃない!助けてくれ・・・」 おわり


posted by 桂のたまご at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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