2011年06月28日

「王様」

夫はこの国の王に成った。人気はそこそこ有り私は王妃と呼ばれる立場になった。
結構良い待遇な生活に満足だった。
1年も経たない時期にこの国に大地震と大津波が起こり
王は窮地に立つ。

元々 脳天気な性格だったしね。
何を何から手を付けて良いのか分からず私に助けを求めてくるように成っていた。
私の指示通り王は動いてくれた。
「私の言うようにしていけばあなたはこの国の王で生涯君臨できる
生きている間はね」

実質この国の王は王妃である私の物だと情けなく うろたえる王を笑うようにさえ
成っていく。
国民とは侮れないが、羅針盤のように上手く動かせば
たわいもなく信じる事も知る。

王の側近は 思ってたよりも王がしたたかであることに驚き始めていた。
馬鹿だ!
王は お前達の想像した通りの駄目な王とも知らず
辞めてもらいたいと 王に直接言いに来るがその都度私に「どうしたらいい」と
泣き声で連絡してくる。
「何を言われようとも、怒鳴りつければいい」とだけ助言すると
王は「こんな話には乗れない」と相手をどう喝し部屋から追い出すを
繰り返している内 どう喝は快感だと思うようになっていった

私は こう思い始めてた。このままで行くと国民も側近達さえも
ひょっとして王には力があると勘違いもあり得ると。
そこで考えた。
私は十分王妃として楽しんだしね。王が何者かに殺害されれば私は悲劇の王妃として
この後の人生を優雅に生きられると。思いついたら実行あるのみが私という人間だった
私のベットの隣で、王は腹を膨らませていびきをかきながら眠っていた。
その王の肥った豚のような腕の静脈に注射器を刺した空気を入れ続けたら
あっけなく王は死んだ。注射痕を隠すために
王の腕を切り落とす、これで万事が終わった。私を疑う物は無かった。

王の死をみんなが望んでいたからだ 考えれば哀れな夫だったかも知れない。
国も新しい国王を迎え 皆で協力し合い良い国へと成っていった。
私は田舎暮らしの静かで優雅な生活を送りました。めでたし めでたし     おわり   


posted by 桂のたまご at 11:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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