2008年03月17日

「さくら川」2

女性は私に楽器のケースを手渡すと停車した駅を降りた。私は
慌てて女性の後を追って電車を降りて声をだした。
「待って、こんなの受け取れないし」女性は後ろを振り向きもせず
どんどん急ぎ足で駅の階段を駆け上がっていく。「待って」
私は(冗談じゃないわと)女性の腕をつかんでいた。

「それはヴァオリンで貴方の好きにしていいですから捨ててくれても
構わないですから」と、言った其の顔は、マスカラが黒ずんでいて
狸のような顔に成っていた、思わず私は言った「顔直した方が
良いですよ」すると女性は悲しげに私を見て「貴方時間ある」
なぜか私は反射的に「ある」と答えていた。
私達は駅の外へ出た、深夜にあいてる店は何処にもなかった。
とにかく二人で町を歩いて店を探した。体が寒さで震えが起きていた
女性が足を止めた。
「貴方さえ良かったらラブホテルでもいい」私は驚いたが
寒いこの状態から開放されるならと「別に良いですよ」と、言った。
タクシーに乗った、女性は「運転手さん近くのラブホテルに行って
もらえますか」私は嫌だ、(運転手さん違いますから誤解ですから)と
いいたかった、とんでもない事に成ったと後悔が始めて
沸いてきていた。      つづく
posted by 桂のたまご at 10:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。