2008年05月17日

短編「角砂糖」2

私は部屋に、こもりっきり状態に成っていた。顔のあざが
日ごとに汚くなっていくのが辛く悲しかったし、彼がもう3日も
経っていると言うのに一度の連絡もメールも来ないことに。
親に何ていえばと考える事すら無力になっていっていた。

職場の由美が訪ねて来たのは私の顔のあざが黄色に成っていっ
た5日目の午後7時ごろだった。由美は私のひどい姿に驚いた顔で
言った「何があったのその顔、まさか石川さんに乱暴されたの?」
私は答えた「大当たり石川さんに、ただし奥さん石川さんの」
由美は驚いた顔で「奥さんいたの、だって式の日取りも職場の
皆に話していたし、課長祝辞の練習してたよ。騙されてたって事」

「連絡してもメール一つ返ってこないし」
由美は黙っていた、それは由美が石川のことが好きだった事を
私は知っていたからだ。
ビールでも飲もうと冷蔵庫を見ると、石川の大好物の明太子が
目に入った。「悔しい、死んだらいいのに」と
明太子をゴミ箱へ投げ入れた。            続く
ラベル:由美 石川 明太子
posted by 桂のたまご at 14:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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