2011年01月24日

「無音」5

世間の感心は未だに続いていたが、刑事さんの話からは犯人への手がかりに
苦戦しているのが伝わるように成ってきていた。
母の男性関係に対して
よくよく調べましたがどうやら違っていたと今更言ってきた。

私は腹が立った。
こんなに母を侮辱する情報を報道に流したくせに何言ってるのと
悔しさで当分刑事さんの訪問は断った。

テレビでは犯人逮捕が暗礁に乗り上げていると言って
警察の初動捜査批判に終始しているだけだった。
私に犯人に対して 警察に対しての心境を聞きたいといファックスが
各局から新聞からも送られて来てる。
そんな質問に一切答えるつもりなど無かった。
私が思ってることは

犯人が今私の事をどう思っているのかと言うこと・・・私を知っている人?
理由はなかったが直感はそうだと言っている。
机の引き出しから離婚届の用紙を出し見直してみた。
確かに両親の筆跡だった、日付は事件当日の前日に成っていた。
変だと私は気付く、前日には
来年の私の成人式には家族で両親が結婚前に通っていたレストランで
食事すると嬉しそうに 恋愛時代の恥ずかしい話を照れながら
私と妹に言ってたからだ。
両親が離婚なんてあり得ないと確信した。

もしこの離婚届けが犯人に脅迫を受けながら書かされたとすれば
納得がいく。離婚用紙は誰でも手に入るし
何より私が疑問だったのが殺害方法だった。
父と妹は手脚を縛られ心臓を文化包丁で一突きなのに対して
母は手脚を縛られていたが、何故か心臓をよけて刺し傷が17箇所も合った。
つまり母は苦し見ながら死んでいった事に成る。
犯人の標的は“母”に違いない。
私は自分の力で警察に頼らず この憎むべき犯人を探し出すと決意をした。  続く 
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2011年01月21日

「無音」4

眠れない 病院で睡眠薬をもらう事にした。耳が聞こえないので
待合室で私を見てはコソコソと話してるんだろう人達がいても気にならないは
これって特権かと馬鹿馬鹿しく思ってしまった。

睡眠薬とは凄い物です。あれだけ眠れずに苦しんでいた事が嘘のようだった。
ぐっすりと久しぶりに朝まで眠れた。
新聞をポストから取り出し
急いで三面記事のページをみる。あった!

そこに書かれている私の家族の記事にあっけにとられる
私の知らなかった事が書かれている。
まるで 他人の記事を読んでいる気持ちで吐き気がした。犯人に繋がる事よりも
父や母の人間関係、母に男の存在があたと断言している。

殺された側なのに丸裸にされていくようで
絶えられない。犯人の事なんて“おまけ”みたいで腹が立つだけの毎日じゃないの
そうだ新聞を取るのを止めれば良いんだ。
音のない世界にいる私には新聞が社会と繋がっていたからだ。
新聞がポストに入らなくなって3日が経った
寂しくなくなったとは言い切れないが 楽に感じている事も確かだった。

事件からまだ10日も経ってないのに遠い出来事に感じてる。
仕事にはまだ行けないでいる。
せめて49日法要までは三人の側に居たいと思った。
警察の人が度々訪ねて来る、今日もお昼頃に3人の刑事が来た
携帯メールで私に聞きたいことを書いてくる。

年配らしき刑事さんは、文字を探して打つのに大変そうだった。私の返事は
あっという間に返すので
その刑事さんには悪い気もしてた。
写真を4枚出して。知っている人はいるかと聞いてきたが 知らない男の人ばかりだった。
この中の誰かが犯人の可能性があるのかと聞いた。返事はなかった。

それよりも私が信じられなかった刑事さんのメールには
離婚の話が両親の間で進んでいたと教えられた。
すでに離婚届には二人の署名捺印が成されていた。

父がリストラされる以前から見せられた写真の誰かと交際関係が合ったととも
告げられた。まるでその男が犯人だと決めてるのかと感じたので
どの人ですかと聞いてみたが 返事は駄目ですだった。
コピーされた写真だったので 良く見直したいから写真を置いていって
下さいと言ったら あっさり渡すと刑事達は又来ますと言って帰っていった。
無理だろうと思った分驚いてしまった。4枚の写真を改めて見る。
この中に母が好きな男の人がいる。父は知って分かってて

母の離婚要求に応じたのか!
あの日の朝を思い出していた。父と母、葛藤の中で離婚という結論に成って
私達姉妹に何も告げない訳はない。母はそんな人では無い。
さすがに分かってると思いたかった。                 続く






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2011年01月19日

「無音」3

叔母やご近所の協力もあって、検視から戻ってきた父 母 妹の葬儀が
無事に終えられた。
音のない中で私は人の私を見ては哀れむ顔を、何度見せられたことでしょうか。

三人の写真に向かっても涙が出てこない
現実を受け止められずにいたのでしょうか・・・・
葬儀も終わった夜のこと叔母がメールに
今後の私の事を聞いてきた。私もメールで「私の事は心配しないで」
伝えた。

叔母は「ごめん 家の事も気になるので取りあえず帰るから」と「何かあったら
メールしてきてね」と言ってくれた。
私は「お世話になりました。感謝してます」「後のことは大丈夫」だと書いた。

家に一人に成った 私の心は疑惑で溢れてた。
泣いてなんかいられないじゃないの。誰がこんな酷いことをしたのか
絶対許せない怒りがこみ上げていくばかりだった。
新聞を事件以来初めて読んだ。
書いてある記事の中身に私の知らなかった真実に戸惑っていた。

父が半年も前からリストラされていた事。キッチンだけが荒らされていただけで
物取りの犯行ではなく怨恨説が高いと専門家らしき人のコメントも読んだ。
「家の中で無くなった物はあるかと」刑事に聞かれたが
何も分からなかった。 成人式に着ることになってた着物が
そのままあったことだけだった。
預貯金も取られていないと刑事が教えてくれた。

こんな殺され方するほどの恨みを誰かに持たれる訳無いじゃないの馬鹿と思った。
もしかして犯人は私も殺したかったのかな?
じゃあ 来ればいいお前の顔もみたいと思ったし
理由も聞けると思った。 片づいたキッチンのテーブルの上に 三人の携帯電話を並べる
母のメールを見る たわいない会話ばかりだった。
妹の私の着物は二人の物だよ が妹との最後の会話だった。
父とは滅多にメールをして無かったとメールの少なさに急に悲しさが押しよせる
ごく普通の私達家族を奪った犯人への憎しみが手が震えさせた
何時までも止まらなかった。                    続く
       
posted by 桂のたまご at 09:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月17日

「無音」2

一睡も出来ないまま迎えた朝、父も母も妹もいない朝は現実じゃないと思い込もうとしても
血の臭いが、これは現実だと 嫌でも突きつけて来る
証拠保全という理由で物を動かす事も出来ない、

私は自分の部屋でじっとしてた。悲しいかなトイレに行きたくなり、
2階からトイレへ走って行った。何故なのか涙が一滴も出てこないのが不思議だった
母の遺体しか私は見ていないので
父と妹の事を、実感出来ずにいてた。
部屋に戻るとテレビを付けた。

朝早い時間だと言うのに「一家惨殺事件」特番をやってる。
一人残されたのは長女だとリポーターが見慣れた家の前からマイクを手に
話していたので
私はそっと窓のカーテンを細く開けて外を見た。
夢かと思うほど大勢のマスコミが来ていた。警察のパトカーも見えた。

9時に成ると警察官の人達が十数人家へとやって来て
私に発見時の状態を聞きに来たと思った。手話の出来る女性警官を連れて来たからだ。
彼女は私に 大丈夫かと最初に聞いてくれた。
私が携帯メールで大丈夫じゃないと書き込み最中に

叔父夫婦が遠い青森から駆けつけてきてくれ私はいきなり抱きしめられる。

子供の時から殆ど会ったことのない叔父夫婦に泣かれて抱きしめられる事に
違和感がどっと押しよせてきて
私は叔父さんを突き放してた。そんな私の態度に叔父夫婦はびっくりはしてたが
何も言わずに黙って夫婦は私から離れると警察の人に話をし聞いてくれているみたいだった。

何故 こんな事に成ったのか知りたいのは私なんだと大声で叫びたいと
彼女に手話で言った。
私は何も知らないし語ること何て何もなかったからだ。

叔父夫婦は、遺体はまだ返せないと言ってると
私に紙に書いて教えてくれた。
暫くおばさんが 私の側にいてくれることに成った事も書いてあった。
断る理由もなかったから お願いしますと私は携帯のメールに書き込んだ文字を
見せた。そして今後はメールで会話をしたいと言った。
この方法が私の会話の手段だったからです。
正直言うと手話は家族とも職場でもしてない事
もっぱら 携帯のメールをノートの様に使って来たと彼女にも見せた。    続く



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2011年01月12日

「無音」

私の耳は全く聞こえない。生まれつきだ
音の無い事も普通に日常の暮らしで 不自由を人が思うほどは感じずに生きてきた。
両親も 妹も 私に対して普通に接してくれて
可哀想だと思う事さえ無い幸せな人生だった。

私は19歳に成っていた。
高校を卒業と同時に町の役場に就職出来た。来年は成人式を迎えるに
当たり母は私のために絞り染めの赤い振り袖を呉服屋へ
注文してくれていた。きっと随分無理をしてくれたのだろうと
ありがたく思う、妹は「お姉ちゃんの私はお古でしょお母さん」と言ってたが
出来上がってきた振り袖を見ると「わあ!綺麗、お姉ちゃん二人の着物やね」

私は手話で「そうよ」と答えた。
この幸せがずっと、ずっと、続くと信じていたのに・・・・
それはある日突然やって来た。
役場の仕事が終わり 母へ今から帰ると携帯でメールを入れた
就職してからの習慣になっていたからだ。

母からはいつもメールを直ぐに返してくれる「お疲れ様 気を付けてお帰りや」と
決まった様なメールでもお互い安心感のような物で
この日も携帯を手に待ってたが・・・
母からメールが来ない(どうしたのかな?)
珍しいと思ったが気にも止めなかった花屋に寄って赤いバラを買って家へと帰った。

鍵を開けて家の中へ入った。
電気が付いてない誰もいないのとキッチンへと向かった
足にヌルっとした感触何これ
キッチンがむちゃくちゃに荒らされていて母の姿もない
私はどうして良いか分からずその場に座り込んだ、見慣れた母の靴下が
目に入った。
私は這ってその靴下の側へと近づいていった「お母さん」
母が血に染まった姿で身体を横にして倒れてる
私は音のない声で「お母さん、お母さん、お母さん」を何度も叫んでいた。

携帯で父に連絡した。妹にも連絡した。どっちもメールが来ない
隣のおばさんの家へ飛び込んでいった。
おばさんは、直ぐに救急車を呼んでくれていたと思う
何が起きたのか頭の中が混乱していておかしくなりそだった。
警察が私に何かを言ってる 私は耳が聞こえないと携帯のメールで教えた。
これが悪夢の始まりだった、新聞の見出しには"一家惨殺事件"
残されたのは私一人                        続く


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2010年11月24日

小さなお話 「母」

久しぶりに姉から電話をもらう。「お母ちゃんが倒れた」と
私は母とは確執があり家への出入り禁止だったので
10年は 母とは会ってなかった。「悪いの」と聞くと
「もって3カ月だそうよ肺ガンが進行していたみたい」
姉の声は涙声だった。あんたも母を怨んでるじゃないのと思っていたのに
意外だった。

病院を教えてくれた。
私が会いに行って良いのかと思った。勘の良い母の事だから
自分の病気が悪いと思うだろうし
死ぬのが近いから私までが見舞いに来たと思うに違いない。母は69歳

まだ若い内にはいるだろう。
子供の頃から私と母は憎しみ合う為に母子に成ったみたいで
楽しかった思い出が考えても、浮かぶことは無かった。
叩かれ、蹴られ、口でも人に言えないような酷い言葉で罵られ(死ねばいいのに)と


何度思った事か。
私の思いが叶うという事なんだ。母が間もなく死ぬ

冬で京都では珍しく大雪が降り道は積もってた。やっと病院に着いた。病室は
205号室の6人部屋だった。西の窓際に小さな背中が目に入った。

眠っている、丸い椅子に腰掛けじっと背中だけを見ていた。暖房が良く効いていたので
私は眠くなると顔を手で叩いてた。
母が私に気づいた。「来てくれたん」嬉しそうな声と顔に
私は戸惑ってしまう。

「あんた幸せにしてはんの子供は元気なんか連れてきてくれたら良かったのに」
「そやな、今度 連れてくるから」確執が嘘のような母子の会話。
外は牡丹雪が激しく降り出していた。
「大雪のせいはあんたやね」母親がニッコリ笑って言ってきた。
「ざまあ見ろやん、靴濡れてるし親不孝者やしあんたは罰が当たったやん」
1時間ほどして「又来るは、お医者さんの言うことちゃんと聞くんやで」
「嫌や、お医者さんなんか嫌いやは」

母らしい憎たれ口を聞いて私の目に涙が出てもた。
ほんま、泣くこと予定外やった。
帰り道。母の言った通りだと笑ってしまった。母3カ月持たず他界した。
あっちでも好きや嫌いやと困らせているに違いないと、
それも母らしい。人は死んでも変わらんと言うことでしょうね!          おわり

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2010年09月10日

寒い!と言った朝でした。

今朝の散歩で思わず口から出たのは「寒い!」でした。
街頭の気温が21%をさしていたので納得。
朝は暑いこの夏でも冷たいお茶は控えていて温かい紅茶を

飲み続けていたので。
やっと、心から紅茶が温まる〜でした。
私鉄沿線の脇の一角にはオシロイバナが満開でした。

白とピンクのオシロイバナが咲く季節にやっぱり成ってきて
ホッとしますね。
地域では間もなく市民運動会が開催されます。
お弁当お目当てに応援だけをしに行って来ます。
お弁当は晩ご飯ですから・・・・
ごっつあんです。

                   居心地 オシロイバナ
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2009年12月04日

タイガー不倫認める中で・・・

米では連日トップでゴルフのタイガー・ウッズの
不倫騒動が報じられています。
タイガーが自らの過ちをコメントで認めて以来
新たな女性が出てくる、出てくる。


このタイガーの騒動は米人に取って大きなショックと成りました。
清潔なイメージで人気だった事と
人気低迷に陥っている米ゴルフ界の衝撃は
ハンパじゃないです。

タイガーをイメージに使用しているゴルフメーカーが
契約を違反しているとタイガーを訴える可能性さえ
噂ですが出ているとか。
選手間ではタイガーの女癖が悪いことを知っていたという。
ゴルフ選手で、女性問題で調子を落として
消えていった選手は多いとか、
果たしてタイガーもその内の一人に成るのでしょうか?!
来年は寅年、だったのにね・・・

             居心地 裏切った虎
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2009年12月03日

石川VS池田か賞金王に成るのは・・・

男子ゴルフ最終戦がきょうから始まります。
注目は石川VS池田のどっちが初の賞金王に成るのかがでしょう。
でも、私はこの試合に来季のシード権の掛かっている
選手にエールを送りたいです。


シード権を失うことは選手にとっては重大な事だからです。
賞金王がどっちに成っても良いです。
今回は私は二人の事よりもシード権を
勝ち取って欲しいとどの選手にも応援しますからね。

家族も祈っていることでしょう。
とにかく予選通過が第一の目標でしょう。
強豪選手が参加しての最終試合なんですか?
米のように救済試合という物はないのですか?
なければ来季からは必要でしょう。選手会長の宮本さん
提案していただきませんか。
あるのなら私の勘違いなのでごめんなさい。

              居心地 シード権
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2009年11月19日

「貧乏神さん僕を嫌いに成ってくれませんか」最終話

街はクリスマスの夜を迎えてた。僕はビニールテントの我が家の
手作り窓からそんな様子をお酒を飲みながら
眺めてた。

「寂しい」いや「幸せだ」温かい一杯のお酒で
僕は幸せを感じてた。
こんな生活に幸せと感じてしまったのかとは思うが
心底幸せをかみられている。

「雪だ、良いねクリスマスには雪があってる」
僕は外に出た。
ボロ服の襟を立てて街の中を歩きたいと急に思って
お酒の入ったコップを手に幸せそうにしている人達の中を
歩いた。

雪はどんどん激しくなっていき気付けばあっちこっちに
積もり始めていた。
マッチ売りの少女を思い出す。
僕ならマッチ売りの少女に会ったら有り金すべてを出して
買ってやれたのにと思ってた。

レストランの裏に置かれてる
ゴミ箱の蓋の上にも雪が積もり始めている、そろそろ帰るか。
そう思ってふと何かがゴミ箱の蓋の上で動く物を
感じた。
あ!僕は目を疑った。「小人爺さんじゃないか」
懐かしい卑しいその姿に僕は駆け寄ると
雪をかぶってる小人爺さんを手に取っていた。
小人爺さんの体は冷え切ってて僕は急いで我が家に
帰ってストーブの前で小人爺さんを暖めてやった。

「何してたんだよ」「何か憎たらしいこと言えよ」
僕は必死で呼びかけていた。
数時間経った時、「お久しぶりでやんす」
か細いながらも小人爺さんの声だった。
大丈夫かと僕は小人爺さんの顔をのぞき込みながら言ってた。
「だめでやんす、どうやらやっとお迎えが来たようでさあ」
僕は怒った「駄目なもんか、僕が助けてやる」
「ここで一緒に暮らそう、そうしよう」
「神様も粋なことなさいやすです。最後の日に
あんたに会わせ下さいやすなんてさ」

「幸せな顔してやすな、あっしが出て行ったからで」
「違う、小人爺さんがいなくなって僕は寂しかった」
「そんな貧乏神のあっしがいなくなったことが寂しかったなんて
最高に嬉しいでやんす」そう言うと小人爺さんは
全く動かなく成ってしまった。やがて小人爺さんは僕の
手の中で雪が解けるように何も見えなくなった
外では雪がいつまでも降り続けていた。         会いたい               
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2009年11月13日

「毛糸物語」1

「わあ綺麗な毛糸ね、私これに決めた」ある毛糸店に来た
人間が買っていた毛糸・・・・
閉店時間になり、店の電気が消され
誰もいなくなった夜、


シクシクと泣く声が暗い店内に悲しく響きました。
「母さんがいなくなったよ」女の子の毛糸の母さんが
買われていったのだ。
別れ際、母さんが言った「良いかい、別れが来たね
お前も姉さんだって、父さんだって、必ず別れが来るんだよ
だから泣いたりしちゃ駄目、
買ってもらったら誰からも羨まれる姿にしてもらうんだよ」

「母さんといつかどこかで会えると母さんは
信じてるからね」「嫌だ母さん行かないで」私は店から出て行く
母さんに叫んだが、母さんの声はもう聞こえては
来なかった。
私は悲しくて泣いてしまてる。又会えるのかな?
「父さん本当」と聞くと「ああ!母さんが一度でも
嘘を言ったことがあったかな」

私は父さんの言葉を聞いても涙が止まらなかった、すると、
姉さんが、「私達だって明日にも人間に買われて行くんだ。
売れ残ってこの店の倉庫の中に一生閉じこめられるのは
絶対嫌だからさ、買ってもらわないと駄目」そうだと私も思った。
次の日、姉さんが買われていった。又次の日父さんと別れが来た

気付けば私は1ヶ月が経ったというのに
まだ店の中にひとりぼっちに成っていた、まさか倉庫に
一生なんて嫌だよ!そして・・・
3ヶ月が経った冷たい雨の日だった、店に
年老いた婦人が私を手に取って「これ下さいなと」
いってくれた!「やった!良かった」
手提げ袋の中に私は入れられ初めて店以外の場所へと
向かっていった。                  つづく
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2009年11月05日

「忘れられたサンタ」

子供達はサンタの私を忘れていく。
小さい時だけだったね私に願い事してくれたのは。
今は私は存在しない物だと思ってて言葉だけサンタお願いという
だって親がサンタと思いこんでるのだから、「寂しい」

サンタが本当はいるって事に気付いてくれるのかな

私もサンタに成ってから900年経った。
もう疲れてきたよ!
物心つく頃にはサンタなんかお払い箱だからね。

「ならいっその事
クリスマスが無くなれば私は消えてしまえる」
「神様お願いこの老いたサンタにお役目を終わりにして下さい。

一度もプレゼントを私は願ったこと無かった、そうだ、私は
地球以外で生きる惑星を探します。
このトナカイと共に・・・・」


これは本当にいた年老いたサンタの願いでした。
今年のクリスマス誰もサンタさんを信じなかったら
一生クリスマスは暗い日に成ってしまう
サンタのいないクリスマスなんて悲しいよ

サンタがいてくれることをみんなが
信じてるって知らせないと急ぎましょう・・・
胸に手を当ててサンタに願いごとしようよ     おわり
posted by 桂のたまご at 14:00 | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月04日

「星のペンキやさん」

お空輝く小さなお星様。一つ、二つ、三つと、数えてみたけど
切りがない。
満天の星空って見たこともない。

誰が教えてくれませんか?
だって一つだけオレンジ色のお星様が見えるだけ。
近くに行けば色が分かるのかな!


お月様はお星様とは仲良いのかな?
太陽さんは夜にはどこかのお国で輝いてる。
お星様は昼間は見えてないけれど
実はいてるっておばあちゃんが言ってた事を
思い出す。夜空にはお月様とお星様が現れたなら
明日はお天気に成る。そんな思いを感じながら夜道も
元気に歩ける事に「ありがとう」って
言おう!
                     おわり
                 

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2009年11月03日

ロンハー最後は敦の策略だったね・・・

今晩のロンハーは楽しかった!
狩野さんは結果的にCDは出せなかったけど
あんなライブが出来たのは良かったんじゃない。

今回はどっきりじゃなかったと思っていたら最後に、敦の
悪魔が登場した。
何が言い間違い、聞き間違い最初からエーベックスと
敦の間には成立していた話だったね。

狩野さん泣いてたけど幸せだったよ!
気持ちよく歌えてたし、酷い歌がライブになると
あんなに良く成ることを知って驚くよね!
損をした人誰もいなかったし笑えて良かった!

               居心地 ロンハー最高!
posted by 桂のたまご at 22:12 | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月29日

「貧乏神さん僕を嫌いに成ってくれませんか」第15回

ホームレスが今は楽しいと思えていく僕という人間は
人生のゴミに成ったのかとも思うが
ゴミだって生きてる!喜びも悲しみも一人前に日常に
存在しているから楽しいのだと最近思うように成っているからだ。

新入りのホームレスが大体毎日に近いと言っていいほど
やって来ては暗い顔で人生の墓場に来たように
している。僕はそんな新入り達に言いたい
「直ぐにここは墓場時や無いと思えるから」と。

雑誌はお金になる、ホームレス達も考えは同じだから争奪戦となる
1日の食べ物がかかっている負けて成るのもか!
こんなに一生懸命に頑張ったことがあったかと思うほど
僕は真剣に作戦を組み立てて
雑誌を獲得していく。スポーツ選手気分だ!

金メダルに輝いてやる、笑うような事だが真面目に思ってるから
幸せなのかもと思う。
間もなくクリスマスがやってくる。
街は賑やかになり心も温まってくる。風が強くなるし
寒さは辛いが気分は寒さを吹き飛ばす。
建築業者顔負けのシートと段ボールの家は
風にも負けないからだ。小人爺さん今ならあんたと
仲良く出来るから戻って来てくれないかと
イルミネーションの光の中で道行く人の肩を探してた。   つづく
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2009年10月26日

ドクさん双子のお父さんに!

ベトナム戦争で米が散布した枯れ葉剤の影響で
結合双生児として生まれ、分離手術を受けて体が離れ
新しい人生を送っていたドクさん28歳が結婚して
そして25日に双子の男児と女児のお父さんに成ったんです。

おめでとうございます。
ドクさんは枯れ葉剤の影響を心配していましたが
生まれた双子は元気が良くて
予定より2カ月早い出産だった事で

退院はしばらくは出来ませんが普通に育っていくと言う事
です。お母さんも健康で良かったですね。
双子と聞き不思議な気持ちになりましたが
ベトさんも喜んでくれているに違いありません。
言いニュースでしたね!

              居心地 双子のお父さん
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2009年10月15日

「貧乏神さん僕を嫌いに成ってくれませんか」第14回

人生という物はマラソンだといった人がいたが僕の思いは
違ってた。
あっという間にここまで来てしまったと言うことだ。
100b走とは言わないが
長くは感じることなくが正しいと思った。

娘と思っていた送られてきていた写真の本人は
実は別れた妻の姉の娘だったことが
娘本人から携帯のメールでいきなり知らせてきた。
年は16歳で「自分を利用している大人達に嫌気が差しただから
養育費は送ることないよ」

「おっちゃん騙されてるからね」
バイバイ!
僕は騙されて居つづけていたかった思いもあったので
それは寂しいと感じた。
だが娘が深く傷ついていたのならこれで良かったと思った。
以来写真も養育費の請求もなくなって
自分を奮い立たせていた我慢という物が
音を立てて崩れていくのが聞こえるようだった。

以来僕は働くことを止めた。
ホームレスの一人になって、中々のビニールハウスは
快適に感じるように成っていた。
食べることには意外と何とかなる物だと言うことも
知る。働き者で親切なホームレスが今の僕の面倒を見てくれているの
だ。
お互い寂しい物同士だから一人は成りたくないから
一緒にいるそんな関係だ。
小人爺さんにはあれ以来一度も僕の前に
現れなくなってしまって「ここまで落ちた人間には
貧乏神まで見放すのかと」銀杏の木の根っこに寝転がって
つぶやいていた。間もなく銀杏の実が落ちる寒い冬が
近づいてきていた。                  つづく
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2009年09月21日

「貧乏神さん僕を嫌いに成ってくれませんか」第13回

「あんたが僕をこんなひどい目にあわせたのか」
僕は悪びれた様子さえ感じない小人爺さんに心底腹が立ってた。
「思いたいざんしょ・・・」
「あっしは貧乏神に成りたくて成っちゃいねえす」

そう言うと小人爺さんはすっかり元気がなくなり
部屋の隅っこに背中を曲げてうずくまってしくしく泣き始めた。
僕はいい気味だと思った。出来れば
僕を嫌いに成ってくれればと願った。

「そんなに、あっしが嫌いでやんすか」
「そりゃそうでさね、何百年も嫌われ続けてきやして
あっしもそろそろ潮時をかんじてるんでさあ・・・」
そう言っと小人爺さんはぱっと微かな煙を出して
消えた。別れの言葉も残さずに・・・
僕は小人爺さんが出て行ってくれたのかあまりにあっけない
と思ったが「ヤッター!人生悪いことばかり続く事はない
これからは人生やり直そう何たってあいつから
解放されたんだから」そして、テーブルの上に置かれた

子供の写真を見て僕は「似てない」何気なくそう思った。
(写真が偽物だったことはこの後僕は知ることになる)。
僕はとにかく仕事を探し始めた、
工場でのお得意先でお世話に成ることになり
僕は必死で仕事を頑張った。
子供の為にと養育費も払い続けた。
5年が経った写真は1年ごとにたった1枚、送られてくる
嬉しさよりも・・・我が子が
不思議にどんどん他人に思える自分が嫌でたまらなかった。

小人爺さんはあの日以来一度も現れ無くなっていた。
時々肩に小人爺さんを感じて見てみるが姿は見えない
小人爺さんの最後の姿を思い浮かべると
もっと良い別れ方をしたかったと後悔する
「あんな爺さんとは二度と会いたくないね」と思いながらも
この寂しさは何故だろうかと思った。          つづく


posted by 桂のたまご at 07:44 | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月08日

「貧乏神さん僕を嫌いに成ってくれませんか」第12回

あの夜以来小人爺さんは仕事場にまで現れ始めた。
ただ、誰も気付かない事が分かっていたので僕は気にならなく
成っては居たが・・・・

僕は工場ではそれなりの立場に成っていた。
社長に僕は信頼を受けていたので僕はその信頼だけは
絶対裏切れないと毎日頑張った。
小人爺さんの事など気にしてられもないほど
僕は仕事に集中するだけだった。

小人爺さんが現れてから半年、大事件が発生した。
深夜電話が鳴って起こされた。
「大変だ工場が燃えてる」と社長の声は震えていた「早く来てくれ」
僕は急いで工場へ駆けつけたが・・・
信じられないほど工場は激しく炎に包まれていた。
「社長大丈夫ですか」「何でこんな事に・・・」
社長は放心状態で燃え続けて行く工場を見つめていた。

火は1時間後やっと鎮火してくれたが
焼け跡の無惨な状態に僕は立ちつくすしかなかった。
火災はどうやら放火らしかったがそんなことは、もう、
どうでも良かった。
社長は体調を崩して入院した。
僕は今後の事で従業員らと話し合い生活の事もあるので
別の工場で仕事を移って貰うことに成った。
しかし、僕は社長の所に残った見捨てられなかったからだが
人の幸せもお金が合ってのこそだとは

気性の良かった妻が変貌していく姿を見て思った。
「お金は生活費をどうするの」
いつも僕を責める言葉ばかり。そして、妊娠していることも
知らされたが僕は社長を見捨てられなかった。
工場再建に頑張るしかなかったが、妻には理解しろと言う方が
無理な話だとは僕も分かっていたのに
妻の言ったひどい言葉におもわず妻の顔を平手で叩いたしまった。
それが妻とまだ見ぬ我が子との別れと成ってしまった。
僕は何度も妻の実家へ誤りに言った「僕が悪かった、
頼むからやり直そう家に戻ってくれ」と、

妻の両親までもが僕を責めた。
僕はあきらめない離婚は絶対しないと言い続けて行くしか
なかった。社長が病院で亡くなった。
僕は何もかもを失ったと実感した社長の死だった
離婚届けに判を押した。子供は女の子だったことは
後から知る。妻の実家から手紙と写真が送られてきたからだった。
手紙には養育費の請求が入っていたが
無一文に成っていた僕にはどうすることも出来なかった。
「あんたに顔が似てるね」小人爺さんだった。     つづく


posted by 桂のたまご at 07:10 | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月28日

「貧乏神さん僕を嫌いに成ってくれませんか」第11回

「あなた、何大声出してるの、こんな深夜に・・・」妻が僕の
背中の後ろで驚いたように言ったので慌ててしまった。
「何でもないゴキブリにびっくりして悪い悪い」
そう言って妻と部屋に戻った。

「さあ寝よう」そう言いながら僕の手には小人爺さんが
苦しそうな声を上げているのが聞こえていたが
妻には気付かれてなんだと思ってほっとしてた。
妻が眠りに入ったのを確認すると

僕は再び洗面所に戻って小人爺さんを手から離してやった。
「何をしやがるんでい、死ぬのかと思った
残念俺様は命事態がないのでさぁ」と笑って僕を見た。
「俺様も年かな人間なんぞに捕まえられるとは」
僕は小人爺さんに聞いてみた
「お前2年以上も出てこなかったのに何で出て来たんだよ」

「あんたの幸せそうな顔を見たかっただけでさぁ」
僕がそんな嘘にだまされるとでも思う物かとにらみ付けると
「嘘じゃないでさぁ」
「夢の事も俺様には何の関係もないすから。
お祝いの一言でも言いたいと出てきやしたのにがっかりでさぁ」
意外と神妙にしている姿に僕はうっかり騙されかけたが
違う絶対こいつは僕を僕の幸せの邪魔をしに
やって来たに間違いないと思った。

「あんたも俺様の心が読めるみたいだなぁ、
俺様の仕事は貧乏神ってことで、ちゃんと仕事したいんでやんす」
僕は絶望的な気持ちに成ってしまった。
小人爺さんと話す気がなくなり部屋に戻って
布団を頭までかぶって寝た。
その日から僕は不幸へと向かうことに成っていった    つづく
posted by 桂のたまご at 06:38 | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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